バリュー高配当株で配当金月10万円を目指す

優良高配当株の探し方【長期投資に適した銘柄を見つけよう】

日本高配当株投資で有望な銘柄探しをしたいけれど

  • どうやって有望な株を見つけたら良いかわからない
  • 高配当株探しの時に注目すべき点はなに
  • 選ぶときに注意すべき点はあるのか

といった疑問を持つ人は多いと思います。

高配当株投資は安定した配当金を長期間受け取り続けることが目的なので、安心して持ち続けられる株を選ぶ必要があります。

高配当株投資家にとって最も望ましいのは保有している株で値上がりと増配を両取りすることです。

銘柄探しの段階では全力で両取りを実現できそうな株を探します。

そのため、大型株だけではなく中小型株も積極的に取り入れるようにしています。

私の優良高配当株を選ぶ基準は以下のとおり

優良高配当株を選ぶ基準
  • 割安なこと
  • ROE(株価収益率)が高い(10%以上)
  • 営業利益率が高い(10%以上)
  • 財務が健全(自己資本比率40%以上)
  • 業績が安定している(リーマンショック以降赤字なし)
  • 増配傾向にある
  • 事業に将来性がある

これらの条件をできるだけ多く満たした株を買うようにしています。

どれだけ厳選してもすべての株で値上がりと増配の量取りができることはありません。

複数銘柄で構成されたポートフォリオ(銘柄群)のうち、いくつかの株で値上がりと増配の両取りができれば、その他は株価も配当もヨコヨコ(現状どおり)でいいと考えています。

ミーオ

私は2014年から日本株投資を開始して、現在では高配当株を中心に約1400万円分保有しています。受け取り配当金は約50万円で含み益も250万円ほどあります。

「日本人が日本株を買って日本を盛り上げよう!」をコンセプトにブログを書いています。

これから日本高配当株投資を始める人のお役に立てる記事を書きたいと思っています。

この記事では長期投資に適した優良高配当株の探し方を解説していきます。

長期投資に適した株とは

私は長期投資に適した優良株の条件として以下のような点に注目しています。

割安なこと

高配当株に限らず株を選ぶ際にまず見ておきたいのが株価のバリュエーションです。

バリュエーションとはその株の実力に対してどれぐらいの株価がついているかということです。

「実力=適正株価」よりも株価が高ければ割高、低ければ割安と表現されます。

適正株価の計算方法はさまざまなものがありますが、私は株の適正価格計算においてROE(純資産利益率)を重視しているので以下のような計算方法を用いています。

株価はEPS(一株純利益)✖️PER(株価純資産倍率)で計算されるので

上記の式はROE✖️1.5が適正PERとなることを示しています。

また、式に用いるEPSとROEは直近5年間の平均値を使うようにします。

このような公式を用いている理由は以下のとおりです

この式を使う理由
  • 日経平均株価が概ねROE8〜10%でPERが12〜15倍で推移していることからROE✖️1.5が妥当な水準と推測される
  • 直近の業績だけでは景気変動や特殊要因で株本来の実力が反映されていない可能性があるため5年以上の平均値を見た方が良い
  • 筆者の経験で、ROE=PERの水準では株価はあまり下がることがないと感じている

私は上記の式で計算された適正株価よりも30%以上安くなっている株を買うようにしています。

適正株価の計算方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

適正株価(理論株価)の計算方法【ROEと過去の業績から実力を算出】

ROE(株価収益率)が高い

ROE(株主資本利益率)は株主から預かっている資本を使ってどれだけの利益を稼げたかを示す指標です。

ROEを高めるためには利益を増やすか、株主にたくさん還元する必要があります。

株価は長期的には利益に連動して推移するので利益が増えれば株価も上がります。

また利益が増えなくても株主に配当金や自社株買いによって内部留保の増加を抑えることができればROEを高くすることができます。

つまりROEが高いことは株価の上昇や高い配当金の受け取りによって株主にメリットがもたらされることを示します。

そのため、ROEが高い株は市場で評価され、高い株価がついている傾向があります。

ミーオ

私はROEが高い割に安い株価がつけられている株を積極的に探すようにしています

営業利益率が高い

営業利益率は売上高➗営業利益で計算されます。

営業利益率の高い株は競争力(独自性)のある商品やサービスを提供している可能性が高いと推測することができます。

投資の神様、ウォーレン・バフェット氏のいう「堀のあるビジネス」を持つ会社に投資せよという言葉は、営業利益率の高い会社に投資するべきであると解釈できます。

私は銘柄選択の際には営業利益率10%以上の株に投資するようにしています。

日本の上場企業の営業利益率の平均が5%ほどなので、倍の10%あればとても優秀な水準と考えられるからです。

ミーオ

金融や保険、卸売に属する株はビジネスの性質上営業利益率は低くなるので10%以上の条件はつけません。

財務が健全

株式投資をしていて最悪な出来事は投資している会社が倒産してしまうことです。

私はまだ投資先が倒産してしまう経験はありませんが、投資している株が倒産を危ぶまれる状況になってしまったことはあります。

倒産まで行かなくても倒産の危機に陥る時には多くの投資家がパニック売りをするので株価は大きく下がります。

倒産だけではなく、倒産の危機にも陥ることがないよう財務の健全な株を選びましょう。

私は基本的に自己資本比率40%以上の株に投資するようにしています。

自己資本比率は高ければ高いほど安全ですが、ひとまず40%あれば倒産の確率は低いといえます。

ミーオ

金融や保険、卸売に属する株はビジネスの性質上、自己資本比率は低くなるので40%以上の条件はつけません。

業績が安定している

業績が安定していない株も投資先に選ばないようにしています。

株によっては景気循環や資源価格の推移によって大きく業績に影響を受けることがあります。

大体の株にはある程度業績の波があるものですが、赤字を頻繁に計上する株は配当金が安定することもないので手を出さないようにします。

業績の安定している株のEPS(一株純利益)推移は以下のようになります。

【9433】KDDIのEPS推移(出所 IR BANK
ミーオ

キレイな右肩上がりの業績推移です。一度も赤字になっていません。

反対に業績の安定していない株のEPS推移は以下のようになります。

【9104】商船三井のEPS推移(出所 IR BANK)
ミーオ

利益推移が凸凹しています。何度か赤字にもなっていますが、直近は爆益を叩き出したりと安定していません。

増配傾向にある

配当金については必ずしも連続増配ではなく、長期で見て増配傾向であれば良いと考えています。

連続増配株とは利益の増減にかかわらず毎年増配を続ける株のことです。

連続増配株は減配をしない安心感はありますがそれが故に人気株であることが多く株価が高くて現状の配当利回りが低くなっていることが多いです。

連続増配はこれまでの実績であって、これから先も増配を続けていける保証はなく、業績悪化により連続増配がストップしたら失望による売りで株価が急落するおそれがあります。

長期で見て着実に利益を伸ばしてそれに伴い配当金を増やし、一時的に利益が減れば配当も減らすが、業績が回復すればまた増配軌道に戻すのが健全なスタイルと考えています。

連続増配であることに越した事はないですが、絶対条件にする必要はないでしょう。

私は、過去10年の平均配当額を直近5年の平均配当額が上回っていれば良しとしています。

こちらの株は、一時的に減配しても長期で見ると増配傾向であることが分かります。

【6392】ヤマダコーポレーション一株配当推移(出所 IR BANK)
ミーオ

一時的に減配しても増配傾向なら問題なし。

事業に将来性がある

ここを見極めることが投資家にとって最も難しくかつ重要なところです。

事業内容に将来性があるかどうかが長期投資の対象としてふさわしいか重要な分かれ道です。

長期投資の対象でないなら必然的に高配当株投資の対象から外れます。

事業内容の将来性については次のポイントに注目しています。

事業内容の将来性について注目するポイント
  • この先ますます需要が高まり業界自体が成長していくことが見込まれる
  • 業界の成長性は乏しいが需要は底堅く長期に渡って安定して利益を上げられる
  • 業界は縮小傾向だが需要が底堅く、強いブランド力等で残存者利益を得られる

事業内容の将来性についてはメディア等でも色々と言われていますが、将来のことなので実際どうなるかは誰にも分からずあくまで想像の世界です。

将来世の中がどうなっていくかを自分で想像する必要があります。

将来どうなるかほぼ確実にわかっている事は、人口動態と新興国の経済成長です。

  •  世界の人口は増え続け、新興国の人々はますます豊かになっていく
  •  日本の人口は減少し子供の数は減り続ける

日本人としては少し暗い気持ちになりますが、これはもう確実です。

だからと言って悲観する必要はないと考えています。

良いサービスや製品を、成長する新興国に輸出し、世界の成長を取り込めれば日本にも明るい未来があると考えています。

また、日本の人口は減少するとはいえ、いなくなるわけではないので、必要とされる製品やサービスは残り続けます。

世界の成長を取り込める製品やサービスを提供できる。

日本で将来も変わらず必要とされる製品やサービスを提供できる。

これらのいずれか(あるいは両方)の条件を満たした株が将来性のある事業をしていると考えています。

ミーオ

日本株は世界に通用する製品やサービスをたくさん持っています。私は日本の未来は明るいと思っています。

スクリーニングを使って実際に銘柄を探す方法はこちら(記事作成予定)

銘柄選びにおける注意点

配当利回りランキング上位の株を適当に買うのは必敗法

高配当株投資において必敗法といえる銘柄選択方法があります。

それは配当利回りランキング上位の株を適当に買うことです。

配当利回りランキング上位の株は以下のような株が多数含まれています。

配当利回りランキング上位の株によくある特徴
  • 近年の特需で業績が著しく改善して高い配当を出している
  • 特別配当を出している
  • 稼いだ利益以上の配当を出している

いずれのケースも高い配当利回りに持続性がなく、いずれ減配と共に大きな株価下落に見舞われる可能性が高いです。

とはいえ配当利回りランキング上位の株の中に投資に値する銘柄が紛れていることも間違いありません。

配当利回りが高いからといってよく調べずに飛び込まずそれぞれの株についてしっかりと調べてから投資に値するか判断しましょう。

業績が右肩下がりの株は要注意

これまでで述べた条件を満たしていて優良株だと思ったとしても、近年業績が右肩下がりになっている株には注意が必要です。

こちらのグラフをご覧ください。

この株は順調に利益を成長させてきましたが、2018年をピークに利益が減少し、株価も大幅に下落しています。

このような株は優良株だとしても慎重に投資を検討しなければいけません。

今後業績が復調するのか、またいつ頃復調するかを見極められなければ投資は見送りましょう。

ミーオ

近年不振で株価が低迷している株は投資のチャンスであることも多いですが、業績が反転するまで手を出さないのが無難です。

単元未満株を毎月コツコツ分散投資しよう

高配当株は単元未満株(100株未満の株数)を毎月コツコツ買いましょう。

毎月一定額をコツコツ積み立てることをドルコスト平均法といいます。

ドルコスト平均法はインデックス投資(指数に連動する投資信託)における王道の投資法ですが、高配当株投資においても有効です。

高配当株投資におけるドルコスト平均法のメリット
  • 株価の変動がさほど気にならない
  • 買うタイミングに悩まなくていい
  • 投資資金計画が立てやすい
  • 少しずつ増えていく配当金で高配当株投資の喜びと楽しさが実感できる

特に株価の変動があまり気にならず精神的に安定するのが個人投資家にとっては大きなメリットです。

買うタイミングを図ることは時間や労力がかかる割に思いどおりの株価で買えるケースは少ないので投資タイミングを考えなくていい投資法をおすすめします。

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まとめ

日本の高配当株投資では個別株の選別が非常に重要です。

長期投資に適した値上がりと増配の両取りが狙える優良高配当株を見つけましょう。

大型株だけではなく中小型株も積極的に取り入れます。

私の優良高配当株を選ぶ基準は以下のとおり

優良高配当株を選ぶ基準
  • 割安なこと
  • ROE(株価収益率)が高い(10%以上)
  • 営業利益率が高い(10%以上)
  • 財務が健全(自己資本比率40%以上)
  • 業績が安定している(リーマンショック以降赤字なし)
  • 増配傾向にある
  • 事業に将来性がある

優良株を安くを買うことができれば、いずれ業績向上と割安さの是正による値上がりと増配を両どりできるダブルハッピーの状況になります。

高配当株を選ぶ際にやってはいけないのが配当利回りランキング上位の株を適当に買うことです。

配当利回りだけではなく銘柄の中身をしっかり調べてから投資しなければいけません。

高配当株は単元未満株を毎月コツコツ買う方法がおすすめです。

時間と資金を分散させることで値動きに動じず落ち着いて投資を継続できます。

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ミーオ

迷っているのならすぐにでも始めてみましょう。

やりながら学ぶのが一番の勉強になります。

私の記事が少しでもお役の立てれば幸いです。

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